FUJI Aca History Vol.37
- fujiacademy
- 5月3日
- 読了時間: 4分

今回紹介するのは K さんです。
中3の11月に入塾してくれました。
【通知票】
9科合計 中1の学年内申27→中2の学年内申30→中3の学年内申32
【北辰テスト】
5科得点 3月175→4月145→7月154→9月152→10月170→11月154→12月159
5科偏差値 3月43.6→4月42.8→7月43.7→9月41.1→10月40.9→11月41.6→12月43.0
【進学先】
第1志望の大宮武蔵野高校(偏差値45)に進学
北辰テストの成績が上がらないということで、当塾に在籍するお友だちの紹介で他塾から転塾してきた子です。
が、最後の12月北辰テストで目覚ましい成果をあげさせられたかというと、なかなかそううまくいくものでもないのが現実です。
北辰テストというのは、「テスト範囲が『今までに学習してきたすべて』である定期テスト」だと思ってください。
テスト範囲が2か月~3か月の通常の定期テストでさえ、テスト勉強に最低でも2週間が必要なわけですから、テスト範囲が28か月分にもおよぶ12月北辰テストですぐに結果を出すというのも厳しい話です。
私は北辰テストの勉強は点ではなく線でないといけないと思っています。
つまり、北辰テストのたびに直前にテスト勉強をしても効果が薄いということです。
テスト範囲が膨大でどこから出題されるかわからないわけですから、そのすべての範囲を網羅した勉強が必要です。
それだけの勉強量が確保できる期間といったら、やはり中3の夏期講習しかないでしょう。
ということで、当塾の中3生の夏期講習は、夏休み中に全32日間、合計6240分(104時間)もの授業時間を確保して、①中1~中3の1学期までの5教科の総復習+②過去問を使った北辰対策を行っています。
もちろん範囲が膨大ですから、それをこの期間に完璧に覚えきることは不可能に近いかもしれません。
それでも、この期間に1度総復習をしておくことに大きな意味があると私は考えています。
夏期講習から始めた北辰対策が、その後2学期も過去問演習を通して継続されていきます。
その過程で、「あ、これ夏期講習で1度覚えたのに忘れてた…」みたいな場面に何回も出くわすことでしょう。
そのたびに普通とは違う形で脳に記憶され(これをエピソード記憶と言います。偶発的なものではなくそこに至る文脈が存在したり、感情の伴った記憶は抜けにくいと言われています。)、次に同じような問題が出てきたときには記憶から引き出せるようになっているかもしれません。
結局のところ膨大な知識をそのまんま完全に記憶するというのは不可能なわけですから、「記憶力が良い子」ではなく、「思い出す力が強い子」が良い成績を残せます。
思い出す力が強い子は、とりあえず知識にタイトルだけつけて保存しておいて、その知識が必要な時だけそのファイルを開いて知識を取り出すみたいなことができます。
パソコンのファイル保存と同じようなイメージですね。
普段はタイトルだけつけて圧縮してクラウドに保存しておいて、必要な時にダウンロードして解凍してファイルを開いて使うみたいな、そんな感じです。
では、思い出す力が強い子はどのようにしてそのスキルを身に付けているのでしょうか。
それはずばり、「忘れる→思い出す→忘れる→思い出す…」の経験がいかに多いか、その訓練が多く積めているか、だと私は思います。
そして、この訓練のスタートで「最初に忘れる前の段階でちゃんと知識として入っている」という状態を作るには、やはり1度しっかりと穴の無いように総復習しておいてあげる必要があるわけで、それが夏期講習の役割というわけです。
受験生にとって夏期講習がいかに重要かがお分かりいただけたでしょうか。
この子の場合、当塾でそれを提供することはできなかったわけですが、それでも私は受験のプロです。
この子にとっては実力的に少し格上だった第1志望校ですが、今までにもブログで紹介してきた手法(↓で紹介)で見事合格を勝ち取らせることができました。
①その年の北辰テストの第1志望受験者の偏差値帯をチェック
②10月と12月の進路希望調査から倍率を大まかに予想
③内申点も加味した正確な目標点の設定
④10回以上の公立入試模擬テストで得点力をチェック
⑤本番の入試で取れるであろう予想得点を算出
⑥倍率発表後に合格の可能性を算出して本人・保護者に伝達
さて、北辰テストで絶対に成績を上げたいと思っている中3生の皆さん、夏期講習が勝負です!
そして中1・中2の皆さん、もし皆さんがいま定期テストのために勉強している単元を、高い意識で定期テストだけで終わらない記憶へと昇華することができれば(つまり「最初に忘れる前の段階でちゃんと知識として入っている状態」が中3の夏期講習ではなく中1・中2の段階ですでに作れていれば)、その分早く「思い出す力」を磨く訓練ができるようになるわけで、いわゆる超難関校や超人気校への合格も夢ではなくなります!
定期テストも北辰テストも高校入試も、そしてそのための勉強も、すべて点ではなく線でつながっているということをぜひ知っておいてください。





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