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FUJI Aca History Vol.43

更新日:7 日前


今回紹介するのは Q さんです。


中1の5月に入塾してくれました。


この子は私の価値観を変えてくれた子でもありますので、少し長くなりますがこの子が私に気づかせてくれたことについて書きたいと思います。


【定期テスト】

中1

1学期中間317

1学期期末272

2学期中間225

2学期期末193

3学期学年末196


中2

1学期中間296

1学期期末219

2学期中間169

2学期期末210

3学期学年末216


中3

1学期期末212

2学期中間206

2学期期末168


【通知票】

中1 27

中2 24

中3 25


【北辰テスト】

5科得点 7月137→9月181→10月128→11月162→12月161


5科偏差値 7月38.0→9月43.1→10月38.3→11月41.7→12月42.1


【入試本番】目標150点

5科 168


【進学先】

第1志望の岩槻商業高校(偏差値43)に進学



十人十色という言葉がありますが、この仕事をしていると本当に一人一人みんな違うなーということを強く実感します。


運動が得意な子もいれば苦手な子もいるように、勉強が得意な子もいれば苦手な子もいます。


ただ運動が苦手でも周りからとやかく言われることはありませんが、勉強が苦手だと周りからはあーだこーだ言われてしまいます。


そのせいか塾に入ってくる勉強が苦手な子は、自信なさげだったり、成績を隠したがったり、授業中に気配を殺そうとしたり…、とにかく学習面に関して自己肯定感の低い子が多い印象です。


この子も勉強は苦手な子でした。

でも授業はちゃんと受けている、問題演習中はよく手が動いている、宿題も欠かさずやる。


定期テストの勉強だって毎回ちゃんと取り組んでいました。


きっといつか結果が出るだろう、私はそう楽観視していました。


しかし定期テストの得点はいつも同じくらいで、学年順位はちょっとずつ下がっていく。


塾の仕事は、①わかりやすい授業を提供すること、②勉強のやり方を教えること、③成績を上げること、④志望校に合格させること、です。


ですから、自分の塾に通ってくれているのに成績が上がっていかない子を前にすると、私たち塾の人間は自分の責任が果たせていないのではないかという自責の念にかられてしまいます。


私自身もずっとそうでした。


成績を上げなきゃ上げなきゃといろいろとアクションを起こす。


勉強のやり方をいろいろとアドバイスしたり、二者面談をしたり、授業前後に補習をしたり、テストの解き直しを手伝ったり、テスト勉強の進捗状況を報告させたり、テスト前に強制的に自習室を利用させて目の前で勉強させたり…。


それでもテスト結果には表れない。


そんなある日、この子が私に言ったんです。


「こんなにしてもらってるのに結果を出せなくてすみません。。。」


それを聞いて私はハッとしました。


「いや、謝ることなんてないよ。こんなに頑張ってるじゃん!」


と言葉では言いながら、心の中ではこう考えました。


もしかしたらこの子にこんな思いをさせているのは自分自身なのではないか。


言葉であったり態度であったり表情であったりでこの子にプレッシャーをかけていたのではないか。


成績が上がらないのは塾のせいになる、それは認めたくない、というちんけなプライドに自分自身が縛られていたのではないか。


それどころか、本当に無意識下に、「ここまでやって成績が上がらないのはこの子の勉強との向き合い方や取り組み方に問題があるからではないか…」、とさえ思ってしまっていたのではないか…。


そこまで考えたときに、私は自分の中の本当に独りよがりな思考にゾッとしました。


この子と出会ってから、私の考え方は本当に変わったと思います。


もちろん塾ですので、①わかりやすい授業を提供すること、②勉強のやり方を教えること、③成績を上げること、④志望校に合格させること、この4つは必ず ” 目指さなければいけないこと ” だと思っています。


でもそれ以上に、「笑顔で塾に通ってもらうこと」「授業を楽しんでもらうこと」「新しい知識に興味を持ってもらうこと」「勉強にやりがいを感じてもらうこと」、つまり塾に通ってもらうことで「勉強と向き合う際の自己肯定感を高めてもらうこと」を重視するようになりました。


そうなると、自然と自分自身も授業中に笑顔になるシーンが増えましたし、頭ごなしに注意したり叱ったりするシーンはほぼなくなりました。


コロナ禍で塾に全然生徒が来なくなってちょっと雰囲気が暗く沈んでいた時期もありましたが…、みんな塾に授業を受けに来てくれるようになった今では、私も生徒たちも笑顔いっぱい、みんな積極的に発言してくれるようになり、教室の雰囲気がとても明るくなったと感じています。


塾の人間としては珍しい人種なのかもしれませんが、私は今、勉強というのは結果だけで成否が分かれるものではない、結果も大事だがそこに至る過程はもっと大事、学力はその子を形成する1つの要素であってすべてではない、そして今後の人生を楽しむためには自己肯定感が何より大切である、ということを意識しながら日々指導にあたっています。


「子どもたち1人1人を1人の人間として尊重すること」、「独りよがりな思想に自分自身が囚われていないか常に自分自身を見つめ直すこと」、これがいかに大切かということを私に気づかせてくれたこの子に、私はとても感謝しています。

 
 
 

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